ホワイトニングって興味はあるけど本当に効果あるの?と思ている方は多いと思います。
結論から言うと、ちゃんとやればある程度の効果は期待できます。
“ちゃんとやれば” “ある程度の効果”の詳しいお話はこの後していきますね。
実はホワイトニングというのは元々の歯の色や歯の質、その方の生活習慣などによって仕上がりの色には個人差が出ます。
中には白くなりづらい歯質の方もいます。白さの基準も違えば、到達する限界の白さも人それぞれなのでホワイトニング関連のホームページに「絶対白くなる」という言葉が書いてないのはこういった理由があるからです。
じゃあ全く効果がないこともあるの?と言われればそういうわけでもないので、この記事では効果について解説していきます。
ちなみに私はホワイトニング専門歯科医院にで約二年間、歯科衛生士として勤務していましたので現場での感触も踏まえてお伝えしていきます。
目次
ちゃんとやれば ある程度の白さ とは
あなたがやっているホワイトニングは歯を白くする薬剤(過酸化水素・過酸化尿素)が主成分のものですか?
ホワイトニングサロンなどで自分で薬を塗ってライトを照射するタイプのものはポリリン酸ナトリウムなどの表面汚れを落とす成分しか入っていません。表面の着色汚れは落ちて多少きれいになると思いますが、それ以上に白くはなりません。
日本で販売している“ホワイトニング”と書かれた歯磨き粉も同様です。過酸化水素や過酸化尿素は入っていないので、これだけでは希望の白さまで行くのは難しいでしょう。
また、ホームホワイトニングなどは一度で白くなるものではなく、継続して行うことで徐々に効果が出てくるので、効果が見えないからと言ってすぐやめてしまってはもったいないです。頑張って継続しましょう。
ホワイトニングで出せる白さには限界があります。やればやるだけ果てしなく白くなるわけではないんです。
実は自然な歯の白さというのは、若干黄色味が残ったりするのが一般的で、陶器のような白さにはならないんです。
とはいえ、なんのくすみもない陶器のような白い歯の人もいますよね。
テレビに出ているタレントさんやモデルさんに多いかと思いますが彼ら(彼女たち)はセラミックなどの人工物を入れることで、天然歯では出すことの不可能な限りない白を手に入れているんです。
ですので一般的なホワイトニングでそういった色に近づけることはできても、ある程度の限界があることは覚えておいてください。
効果の出づらい原因
ちゃんとホワイトニングしてるのになかなか効果が表れない…という方。
考えられるいくつかの原因について解説していきます。
お口の清掃状態が悪い
歯垢や歯石がついていると薬剤の浸透が阻害されてしまいます。またホワイトニングをして一度白くなっても着色成分を含むプラークが歯の表面に付着したままになると色の後戻りが早くなってしまいます。
ホワイトニングをする前にしっかりクリーニングをして、その後も定期的にクリーニングすることをお勧めします。
フッ素コーティングをしている
フッ素は歯を守り、虫歯予防にも効果はありますが、ホワイトニング前に使用すると薬剤の浸透を妨げてしまうことがあるので注意が必要です。
ただしホワイトニング後のフッ素コーティングは推奨されています。
効果の出づらい歯質
テトラサイクリン歯の場合
テトラサイクリンとはテトラサイクリン系の抗生物質の総称で、歯の形成期にこの種類の薬を服用してると色素沈着がみられ、グレー系の色や歯に縞模様が表れるのが特徴です。
1970年前後にこの薬は風邪薬として盛んに使用されていたため、この頃に歯の形成期と被っている方に多く歯の変色が見られます。
現在でもニキビの治療薬等として使用されることもありますが副作用が明らかになった今では妊婦・授乳中の方、8歳未満の小児にはほとんど使用されません。
経度の場合は薄い黄色やオレンジ系の色で、ホワイトニングによる効果は期待できますが、濃いグレーや暗褐色などの重度の場合はラミネートべニアや歯のマニキュア等ほかの方法も視野に入れてみてください。
エナメル質の薄い歯
歯の色は、表面を覆うエナメル質から内側にある象牙質(黄色い)が透けて見えることによって黄色く見えます。
表面のエナメル質の構造を変化させて象牙質を透けないようにして白く見せるのがホワイトニングなので、エナメル質が厚い方は効果も出やすいです。
ただエナメル質は年齢とともに薄くなっていくので一般的に高齢の方ほどホワイトニングの効果も出ずらい傾向にあります。
まとめ
もともとの歯の質などによってホワイトニングの効果には個人差がつきものです。
自分での判断が難しいところはあると思います。
実際私が働いていた時も、高齢でかなりエナメル質が薄くなっている方や重度のテトラサイクリン歯の方はなかなか難しかったので、ホワイトニング前のカウンセリングで歯科医師に相談するのが安心ですね。