こんにちは、オーストラリアメルボルン在住のあかねです。
世界中でコロナウイルスによる感染者が増え続けていますが、日本でも水際対策の強化により、4月3日以降オーストラリアから日本への入国者は全員PCR検査の対象となりさらにその後14日間の自宅待機が求められています。
大使館やオーストラリア移民局では、ワーキングホリデーや学生ビザでオーストラリアに滞在している人は必要であれば早期の出国の準備をすることを促しています。
そんな中、私のようにワーキングホリデービザでいまだにオーストラリアに留まっている人もいて、なぜ早く日本へ帰らないのかと疑問に思う方も多いと思うのでこの記事では、なぜ今日本へ帰国しないのか、オーストラリアの現状と一緒にお伝えしていきます。
目次
オーストラリアの現状
まずは現在オーストラリアがどんな状態なのかをお伝えしていきます。
実質ロックダウン中のオーストラリア。
海外からの外国人の入国は禁止され豪州人の海外渡航も禁止。生活に必要不可欠なスーパーや薬局はやっていますが、飲食店やカフェは持ち帰りと宅配のみの営業。美容サービス施設や映画館、ジムや図書館などの人が集まる施設はすべて制限されています。
また社会的距離(1.5m以上)をとることが強く求められ、実際外を歩いていてもすれ違う時はどちらかが距離をとるようによけていてかなり意識的にみんなやっています。レジで並んだりするときも必ず距離をとるようにしますし店からそういった指示があります。
さらに屋内外含め3人以上で集まることが禁止されており、結婚式は5人.葬式は10人までに制限といった取り決めもあります。
結婚式5人までって…笑と思いましたが、こういった取り決めには州、地域によって罰則(高額な罰金とか)があり、メルボルンでは3人以上で外を歩いている人は本当にいません。
オーストラリアの感染者数
オーストラリアのコロナウイルスによる全体の感染者数は4月6日午前6時の時点で5744名でこのうち死者は36名です。
場所でいうとシドニーのあるニューサウスウェールズ州が一番おおく、2637名で次にメルボルンのあるビクトリア州が1135名の感染が確認されています。
オーストラリアでは30万件近い数の検査が行われているそうですが、感染者数の増加はここ2~3日少し落ち着いてきています。
1週間前は一日の増加数が300~400人以上の日がおおかったのですがここ数日は200人台~100人台になっているので、政府の厳しい対策と国民の意識の高さが成果につながっているのかもしれませんね。
日本へ帰国する手段
現在各国で入国制限などを行っておりそれに伴い国際線が大幅に減便や運休していますが今、オーストラリアの主要都市から日本へ帰国するとなると【全日空のシドニー・羽田線に乗る】のみです。
しかしこの唯一の路線も通常の週7便から、今月14日~25日までは週3便への減便をすでに発表しています(26日以降は未発表で更なる減便や運休が予想されている)
帰国する手段がなくなるとなると、たとえオーストラリアに滞在すると決めている日本人でも不安になると思います。。。
日本へ帰国しない理由
では、今の状況で日本へ帰国しない、日本へ帰国することを躊躇しているのはどんな理由があるのか、多い意見をまとめてみました。
帰国した後が大変
一番に挙げられる理由としては、日本へ帰国してからの動きが不安、ということだと思います。
日本でも水際対策が強化されており、現在オーストラリアから日本へ帰国した人は全員PCR検査の対象となります。検査結果が出るまでは自宅か指定された場所で待たなければいけませんが自宅への移動は公共交通機関(電車・バス・タクシー・飛行機等)の使用ができません。
オーストラリアから日本へは現在羽田着のみですが、羽田の場合、PCR検査の結果が出るまでの1~2日の待機場所は今のところ空港内という情報です。
たとえ検査が陰性であっても14日間は公共交通機関を使えないということなので、羽田空港まで個人的に迎えに来てくれる人がいない人や迎えに来れる距離に実家がない人は、検査が陰性の場合14日間宿泊できる施設の確保やその費用が必要になるんです。
また、ここ数日海外からの帰国に羽田空港を利用した人のSNS投稿などでは、
- 検疫に並ぶが後ろが詰まるから前の人との間隔を詰めてくれ、というスタッフの指示(社会的距離は?)
- 検疫場所のスタッフが手袋もしていない
- 検査結果出るまで空港待機だが寒い、ふつうに風邪ひきそう
- 空港で感染しそう
- 羽田周辺14日間泊まれるホテル確保が困難
など、飛行機が到着してからが大変そうなんです。。。
長時間フライトで疲れているうえに、感染しているかもしれない人といっしょに長時間並び、結果が出るまで同じ空間で待つ、本当に空港で感染しそうですね。
検査結果が出る前に家族に迎えに来てもらうことが可能だとしても、もし自分がどこかで感染してしまっていたら大切な人たちに自分が原因で苦しい思いをさせたくないと考えると、そこまでリスクを冒して帰国を決める必要があるのかと悩んでいる人も多いようです。
オーストラリアに残るという考え
前述したように、今日本へ帰国するというのはリスクを冒す、ということでもあります。
いろんな考えがあると思いますが帰国せずにオーストラリアに残ることを決めるのであれば、
- 最低でもビザが半年残っていること
- 最低でも半年間オーストラリアで生活できる資金があること
この二点があれば今帰国しない、という判断をしてもいいんじゃないかと思います。
ビザとお金があれば帰国しない判断もありだと思う理由
最低でもこの先半年以上滞在できるビザと資金があれば、が前提ですが日本帰国後に空港などで感染するリスクを冒してまで帰らない、というのも一つの手です。
日本国内では感染者が増え続け緊急事態宣言が出されました。
これからピークを迎える日本に比べ、オーストラリアではここ数日の新規感染者数は200~100人台と落ち着いてきている傾向で、自己隔離がしっかりできるオーストラリアにいた方が安全、という考えもあります。
それでも帰国するのはなぜか
緊急事態宣言も出され空港の検疫システムも満足とは言えない日本に今帰国するのは、日本にいる家族の希望や日本にいることの安心感が大きな理由になるでしょう。
いくら空港で感染のリスクがあるとはいっても、何かあったときに会いに行ける日本にいるのと様子もわからない外国にいるのとでは家族の気持ちも違うと思います。
もし本当に自分が感染してしまった時のことを考えるとオーストラリアでは頼れる人もおらず病院も何を言っているかわからない英語、保険に加入していても範囲を超えて高額な費用が請求されるかもしれません。
オーストラリアはコロナ克服に向かっていると信じたいですが、どうなるかはわからないので日本に帰る選択も求められています。
まとめ
日本に帰国を決める人、まだ悩んでいる人、国は違くてもきっといろんなところで、どうするべきか悩んでいる人が多いと思いますが、日本へ帰国するという選択がまだできない人は自分の周りの大事な人を心配するからこそなんだと思います。
正直、どういう選択が正解なのかはわかりませんがそれぞれ、みんなくれぐれも体調には気をつけましょう。
帰国しない選択であっても、おおすぎるくらい、家族に安心の連絡をしてあげてくださいね。